JOURNAL

ミニトマトの産毛、見つかるかな。

緑のカーテンが遠くまで整然と延びている。子供は駆けっこをはじめるだろう。ここ未来農園静岡は几帳面な性格の農家さんなので、これが普通だと思わないでくださいと案内人の人が教えてくれた。農園をする前は、漁師をしていたらしい。インタビューしていても勉強熱心な気質が伝わってくる。日本における野菜の規格は、明治時代の人がフランスの王様が食べる最高級の野菜の規格をもとに策定したそうで、見た目とか、粒の大きさとか。美味しさ以外の部分も重視していると話してくれた。ミニトマト農家としては、オレンジから濃い赤へ、畑で熟れたトマトを直送で味わっていただけるのがいちばんの楽しみだと言う。

庭園のように美しいミニトマトの棚
庭園のように美しいミニトマトの棚

ミニトマトの収穫にハサミは使わない。枝の先端に節があって、ちょうど切り取り線のようにそこを指で摘むとサクっと簡単に収穫できる。ご自由に摘んで食べてみてくださいと言われ、どの実が美味しいか、食いしん坊目線で眺めてみると、トマトのツルツルした赤い皮の表面にびっしりと産毛が付いている。指で摘むとフワっと飛んでいってしまう。根っこだけでなく、この細かな産毛からもミニトマトは水分を吸い上げるそうだ。静岡から東京まで直送しても産毛がついたままのミニトマトを発見するのは難しいかもしれない。

太陽を浴びて、産毛が輝く。
太陽を浴びて、産毛が輝く。

ちなみにミニトマトは、冷蔵庫で保管すると甘みが落ちるらしい。常温で保管しておいて、食べる前に冷やすのが美味しく食べるコツだと教えてくれた。一粒ひと粒、丁寧につくられたミニトマトをできるかぎり美味しく食べてあげたいと思う。

小さな黄色い花が咲く
小さな黄色い花が咲く
上の房から順番に赤くなる
上の房から順番に赤くなる